#Silhouette Extra Tale 改訂版 裏終章「夢見る少女」前編@ !v35=1 !wait80 !bgmタイトル画面 !wait100 @1 \c[4]「ちょっと、姉さんっ!!」 \c[2]「んっ……?」 \c[2]「う〜ん……何よ、リセット……」 \c[4]「ひどいよ、姉さんっ!」 \c[4]「自分のやること全部終わったからって、  勝手にお昼寝してるなんて……」 \c[2]「んっ……まだ、何かあった?」 \c[4]「何かじゃなくて、まだまだいっぱいあるよっ!」 \c[4]「終わったんならこっちも手伝ってよね、  私一人じゃ大変なんだから……」 \c[2]「あら、だからこそ意味があるんじゃない?」 \c[2]「リセットが自分一人の力で  なんでもできるようになるための  修行ってことで……」 \c[4]「そんなの勝手すぎるよっ!」 \c[4]「困った時は二人で力を合わせなさいって、  父さんも言ってたじゃない!」 \c[2]「はいはい、分かったわよ……  頼むから耳元で怒鳴らないで……」 \c[2]「もう少し寝て目が覚めたら、ちゃんと  手伝いにいってあげるから……」 !se(Action)跳ね \c[4]「もう十分寝たでしょ!」 \c[4]「ほらっ! 早く、早くっ!」 !se(Action)跳ね !wait10 !se(Action)跳ね !wait10 !se(Action)跳ね \c[2]「……」 \c[2]「あぁ、もう……」 !wait40 !se(Action)ビシッ \c[2]「うるさいって言ってるでしょ!!」 \c[4]「……っ!」 \c[2]「せっかく人が気持ちよく眠ってたのに  ガーガー言うんじゃないわよ!」 \c[2]「私は寝るったら寝るのっ!」 \c[4]「ね……姉さん……?」 \c[2]「うるさいっ! もう何もしゃべるなっ!」 \c[2]「さっさと戻って続きやってなさい!  じゃないと、もう遊んであげないわよ!」 \c[4]「……」 !wait60 \c[4]「うっ……」 \c[4]「ぐすっ……ひっく……」 \c[2]「……あっ」 \c[4]「ぐすっ……ね、姉さん……」 \c[4]「姉さん……ひどいよ……」 \c[4]「私、他に頼める人いないのに……  少しくらい……手伝ってくれても……」 \c[2]「……」 !wait60 !se(Action)跳ね \c[4]「……?」 \c[2]「……ごめん」 \c[2]「私、少し調子に乗りすぎてた……」 \c[4]「ね……ねえ、さん……?」 \c[2]「ほら……もう泣かないの」 \c[2]「ちゃんと手伝ってあげるから、続き、  さっさと終わらせちゃいましょ」 \c[2]「そしたら、一緒に遊んであげるから……」 \c[4]「……」 !wait40 \c[4]「うん……」 \c[4]「ありがと……姉さん……」 @0 !mv !wait90 @1 \c[2]「うーん……」 !se(Action)学内歩き \c[4]「ねえ、姉さん」 \c[2]「何? リセット」 \c[4]「……それ、何の本?」 \c[2]「んっ、これ?」 \c[2]「これは魔法の本よ」 \c[4]「まほう?」 \c[2]「そっ、魔法」 \c[2]「ケガした時に傷をすぐ治したり、  料理する時に火を付けたりできる、  とっても便利な力のことよ」 \c[4]「へぇ〜」 \c[4]「じゃあ……姉さんも魔法が使えるの?」 \c[2]「あっ、うん、まあね……」 \c[4]「いいなー」 \c[4]「ねえ、私にも魔法見せてよ」 \c[2]「へっ……?」 \c[2]「いや、その……魔法は危ないから、  無闇に使っちゃいけないのよ」 \c[2]「間違って火事になったりしたら  大変だからね、うん……」 \c[4]「あっ、そっか……」 \c[4]「でも……ケガを治す魔法とかなら  使っても平気じゃないの?」 \c[2]「いや、ケガしてないのに使っても  全然意味ないでしょ……」 \c[2]「それとも……魔法を確かめるために  ワザと痛い思いしたいの?」 \c[4]「そ、それはイヤだな……」 \c[2]「ねっ、だから我慢しなさい」 \c[2]「もっと勉強して安全な魔法を覚えたら、  リセットにも見せてあげるわ」 \c[4]「はーい」 \f[20]\c[2]「ほっ、よかった……」 \c[4]「えっ、何が?」 \c[2]「な、なんでもないわよっ!!」 \c[4]「……?」 !wait40 !se(Action)学内歩き \c[3]「おや、リセットは魔法に興味があるのかい」 \c[2]「……っ!」 \c[4]「あっ、父さん、おかえりなさい!」 \c[3]「ただいま、二人とも」 \c[2]「き……今日は遅くなるんじゃなかったの?」 \c[3]「そのはずだったんだが、用事が早く  済んだんで帰ってこられたんだ」 \c[3]「二人だけの留守番で、寂しい思いを  させたくないはないからな……」 \c[4]「大丈夫だよ、寂しくなんてないから」 \c[4]「私には姉さんがいるんだもんっ!」 \c[3]「はっはっは、そうか、そうか……」 \c[2]「だからって、いつまでも側にいられると  勉強が進まないんだけど……」 \c[4]「えっ、でも、姉さんさっきまで……」 \c[2]「……何よ」 \c[4]「な、なんでもない……」 \c[3]「……そうか」 \c[3]「今日は、あまり勉強が進まなかったのか」 \c[2]「あっ、うん……」 \c[2]「……」 \c[2]「その……ごめんなさい……」 \c[3]「……」 !wait40 \c[3]「よしっ……」 \c[3]「それなら……私が魔法を教えてやろう」 \c[2]「……へっ?」 \c[3]「本で勉強するのと違って、実際に  やってみた方が魔法も早く身に付くぞ」 \c[2]「え、えっと……怒ってないの?」 \c[3]「決まってるじゃないか」 \c[3]「リセットの面倒を見てくれてたんだろ、  立派なお姉さんじゃないか、リクレール」 \c[2]「父さん……」 \c[4]「よかったね、姉さん」 \c[4]「あとで、ちゃんと魔法見せてよ、  私、待ってるから……」 \c[2]「はははっ……」 \c[3]「おお、そうだ」 \c[3]「せっかくだから……リセットも、  一緒にやってみるか?」 \c[4]「えっ……?」 \c[3]「魔法に興味があるんだろう?」 \c[3]「最初は難しいかもしれないが……  コツさえ掴めば、簡単な魔法くらいは  すぐ使えるようになるぞ」 \c[4]「……っ!」 \c[4]「ホ……ホントに!?」 \c[3]「もちろんだ、私に任せておきなさい」 \c[4]「やったぁー!!」 \c[2]「いいの、父さん?」 \c[3]「少し早いかもしれないが、いずれは  リセットにも魔法を学ばせようと  思っていたからな……」 \c[3]「共に学ぶ者がいるのはいいことだ……  お前の勉強だって、きっとはかどるだろう」 \c[2]「そんなもんかな……」 \c[4]「ありがとう、父さんっ!」 \c[4]「私、頑張るねっ!」 \c[3]「はっはっは、それだけやる気があれば  覚えるのも早いかもしれんな」 !se(Action)学内歩き \c[3]「じゃあ、さっそく始めるとしよう……  二人とも、まずは、こっちに来なさい」 \c[4]「はいっ!」 \c[2]「はーい」 @0 !mv !wait100 @1 \c[4]「えーと……」 !wait20 !se(Action)ドア開け \c[2]「……あれっ?」 \c[2]「リセット、何やってるの?」 \c[4]「あっ、姉さん」 \c[4]「私、もっと魔法使えるようになりたいから、  姉さんみたく勉強することにしたの」 \c[2]「ふーん、父さんに教えてもらってから  ずいぶん張り切ってるわね……」 \c[2]「で……どう、調子は?」 \c[4]「うーん、ちょっと難しいかも……」 \c[2]「まっ、当然か……」 \c[2]「私も、最初は魔法一つを覚えるのに  すごく時間かかってたし……」 \c[2]「……\sって」 \c[2]「それ、父さんが持ってる本じゃないの!?」 \c[4]「あっ、マズかった……?」 \c[2]「いや、読むのはいいと思うけど……」 \c[2]「それ、かなり高度な魔法ばっかり  紹介されてたような……」 \c[4]「うん、そうみたいだね……」 \c[4]「読めない字とか結構あるし……」 \c[2]「そういう意味じゃなくて……」 \c[4]「でも、少しだけなら覚えたよ」 \c[2]「へっ?」 \c[4]「例えばね……」 !wait20 !se(Action)シュイーン !wait15 !se(Action)シュイーン !wait15 !se(Action)シュイーン !wait12 \c[2]「……っ!」 !se(Action)跳ね \c[2]「ち、ちょっと、待ちなさ……!」 \c[4]「『反射』ッ!!」 !se(Action)シュビー !wait15 !se(Action)バリア音 \c[2]「わっ!?」 \c[4]「大丈夫だよ、危ない魔法じゃないから」 \c[4]「これ、魔法をはね返す壁なんだって」 \c[2]「ホ、ホントにできてる……」 !wait30 !se(Action)バリア音 !se(Action)ハンドガン !se(Shooting)カノン \c[2]「えっ……?」 \c[4]「あっ、また壊れちゃった……」 \c[4]「もっと練習しなくちゃね……」 \c[2]「……」 !wait40 \c[2]「そ、そうね……」 \c[2]「焦らずに……ゆっくり、頑張りなさい」 \c[4]「うんっ!」 \c[2]「あー、でも……」 \c[2]「いくら安全な魔法だからって、無闇に  人に向かって使わないようにね」 \c[2]「父さんとも約束したでしょ?」 \c[4]「あっ、そうだった……」 \c[4]「ごめんなさい……」 \c[2]「まっ……分かってればいいのよ」 \c[2]「じゃあ、これから私も勉強するから、  ちょっとだけ向こうに行っててもらえる?」 \c[4]「……珍しいね」 \c[4]「姉さんが進んで勉強やる気になるなんて……」 !se(Action)跳ね \c[2]「きっ、今日はそんな気分なのっ!!」 \c[2]「見られてちゃ勉強に集中できないわ、  早く向こう行ってなさいっ!!」 \c[4]「はーい」 !se(Action)学内歩き @0 !mv !wait100 @1 \c[2]「ちょっと、リセット!」 \c[4]「……っ!」 \c[4]「ね、姉さん……」 \c[2]「どうしてウチの中に犬がいるのよ!?」 \c[2]「知らない人や動物を勝手に入れちゃダメって、  父さんに言われてたじゃないっ!」 \c[4]「そ、それは……」 \c[1]「ワンッ!」 \c[2]「あっ……」 \c[4]「……」 \c[2]「……」 !wait30 \c[2]「しゃべれないのね、その子……」 \c[4]「……それだけじゃないよ」 \c[4]「この子、言葉が少しも分からないの……  それで仲間はずれにされちゃって……」 \c[2]「仕方ないわよ、全ての生き物が  言葉を話せるワケじゃないんだもん」 \c[2]「そういう子がいたって、不思議じゃないわ」 \c[4]「でも、やっぱり放っておけないよ……」 \c[4]「ねえ、この子、ウチに住ませてあげられない?」 \c[2]「無理に決まってるでしょ、そんなの」 \c[2]「私たちだけで面倒見られるワケないわ、  父さんだって忙しいんだし……」 !se(Action)跳ね \c[4]「だ、だったら……父さんにも話そう!」 \c[2]「いや、だから、父さんは……」 \c[4]「父さんだって神様だもんっ!」 \c[4]「ウチに住ませてあげられなくたって、  きっと、なんとかしてくれるよ」 \c[2]「……まあ、確かにね」 \c[2]「別の世界へ連れてってあげたりするとか、  方法は無くもないだろうけど……」 \c[4]「ねっ、だから、そうしよう」 \c[4]「この子には、何もしないでいるより  ずっと幸せだと思うから……」 \c[2]「……無理よ」 \c[4]「えっ……?」 \c[2]「……」 !wait30 \c[2]「神様っていうのはね、全ての生き物に  平等でなくちゃいけないの……」 \c[2]「たった一つの幸せのためだけに……  世界を移動したり、何かを変えたりなんて  絶対にしちゃいけない……」 \c[2]「父さんも同じよ……そういう立場だから」 \c[4]「そ……そんな……」 \c[2]「それにね……父さん、今、ホント忙しいのよ」 \c[2]「なのに、こんな事を頼んだりしたら  ますます大変になっちゃう……」 \c[2]「リセットだって……分かるでしょ?」 \c[4]「うっ……」 \c[2]「……」 !wait30 \c[2]「残念だけど、諦めるしかないわ……」 \c[2]「父さんには黙っててあげるから……  その子を元いた場所に戻してきなさい」 \c[2]「さっ、早く」 \c[4]「……」 !wait60 \c[4]「イヤだ……」 \c[2]「リセット……」 \c[4]「この子、私と同じなんだもん……  仲間はずれなんて可哀想だよ……」 \c[4]「だから……だから……」 \c[2]「……」 !wait60 \c[2]「はぁ……分かったわよ」 \c[4]「えっ……?」 \c[2]「……私からも父さんに頼んでみるわ」 \c[2]「みんなで考えましょ、この子のこと……」 \c[4]「……っ!」 \c[2]「その代わり、父さんが決めたことには  絶対に文句を言わないこと……」 \c[2]「まあ、リセットが悲しむようなことには  ならないと思うけど、それくらい  覚悟しときなさいよね」 \c[2]「分かった?」 \c[4]「ね……姉さん……」 \c[4]「……\sぐすっ」 \c[2]「ほら、そんな泣きそうな顔しないで……」 \c[2]「この子だって心配してるわよ……」 \c[1]「くぅ〜ん……」 \c[4]「あっ……」 \c[2]「……さて」 \c[2]「とりあえず、どうしようかしらね……」 @0 !mv !wait120 @402 ……。 !wait60 @1 色んな場面が浮かんで消えて…… そんな事、ずっと繰り返してばっかり……。 魔法とかまで出てきちゃうし…… まるで、夢の中の出来事みたい……。 これって、一体……。 @402 ……。 !wait60 夢じゃない……のかな……。 !wait20 @1 なんか、内容がすごく現実的……。 もしかしたら……実際にどこかで 起こってたことなのかも……。 @402 でも……なんでなの? そんな事、普通に考えれば ありえないのに……。 !wait20 @400 ……っ! @1 あっ、でも……。 シシトさん、私が魔法で冬村さんを 助けたって言ってたっけ……。 これが実際に起こってたんなら…… やっぱり、私が魔法を使えたことも……。 @402 で、でも……おかしいよ……。 私、魔法の勉強なんて知らないよ? \s角の生えた人なんて会ったことないよ? @1 まあ、しゃべる犬は見たんだけど…… とにかく、現実とかけ離れた世界なんだ。 ただ、一つだけを除いて……。 @402 ……。 !wait60 あの子……なんなんだろ? 確かに、私とそっくりだけど……。 !wait10 @1 似てるだけじゃないのかな……。 うまく言えないけど……あの子と私は、 もっと、深い意味で同じなのかもしれない。 なんか……そんな気がする……。 @400 (家族構成は違うみたいだけどね……) (私も……昔は、あの子みたいな  女の子だったのかな……) @1 昔の私、か……。 ちゃんと記憶が残ってれば、それくらい すぐに分かったんだろうけど……。 昔の思い出なんて、まだ全然……。 ……\sえっ? @402 あっ……。 @1 ……もしかして。 これ……\sあの子の思い出なの? @402 そ、そっか……。 それなら、分からなくもないよね……。 @1 じゃあ、私たち、やっぱり何かが 同じってことなんだ……。 ……\sでも、なんなの? 住んでる世界も、家族も違う…… \s持ってる思い出だって違うのに……。 なんで……私、こんな……。 !wait60 @400 ……っ! @1 違う世界に住んでる、もう一人の自分……? その思い出を見てる、もう一人の自分……? もし、私たちが同じだとしたら…… \sこの思い出が、今からずっと昔に起きた 出来事だったとしたら……。 @402 ……。 !wait60 もしかして……。 あの子は……私の……。 !wait80 !bgm !se(Action)雷光 !se(Shooting)撃破A @0 !mv !wait15 @400 ……っ! @1 \c[3]「ぐっ……!」 \c[4]「あっ……!」 \c[5]「これでトドメだっ!!」 \c[2]「み……見ちゃダメッ!!」 !wait20 !se(Shooting)撃破B \f[32]\c[3]「ぐわああぁぁぁぁー!!」 !bgmサスペンス @402 ……っ!? @1 \c[4]「父さぁぁーん!!」 !se(Action)跳ね \c[2]「ち、ちょっと、リセット!?」 \c[4]「父さんっ!! 父さんっ!!」 \c[3]「……」 \c[5]「くっくっく、無様なもんだ……」 \c[5]「必死で逃がそうとしたのに、逃がす方が  戻って来ちまったら意味ねぇよな……」 \c[5]「父親想いのいい娘じゃねぇか、おい……」 \c[2]「くっ……!」 \c[4]「と……とう、さん……」 \c[5]「そう寂しがんじゃねぇよ……」 \c[5]「すぐ、同じ場所に送ってやるぜ……」 !se(Action)跳ね \c[2]「い……妹に手を出さないでっ!!」 \c[5]「んっ、やる気か?」 \c[5]「女子供だからって\r[容赦,ようしゃ]はしねぇぞ……」 \c[4]「……」 !wait60 !se(Action)バリア音 \c[5]「……っ!?」 \c[2]「えっ……?」 \c[5]「な、なんだ……この魔力!?」 \c[5]「こんな……\sこんなの聞いてねぇぞ!?」 \c[4]「……」 \c[2]「……リセット?」 \c[5]「テ、テメェ……!」 \c[5]「一体、こいつは……!」 \c[4]「……」 \c[4]「とう……さん……」 \c[5]「……あん?」 \c[4]「父さんが……父さんが……」 \c[5]「ちっ、このガキ……\s脅かすんじゃねぇ!!」 !se(Action)ミス \c[2]「や、やめっ……!」 !wait12 !se(Action)雷光 \c[5]「うおっ!?」 \c[2]「なっ……!」 \c[4]「……」 !wait60 !se(Action)雷光 !wait4 !se \c[4]「うっ……」 !se(Action)雷光 !wait4 !se !se(Action)雷光 !wait4 !se \c[4]「うっ……\sうあっ……」 !se(Action)雷光 !wait4 !se !se(Action)雷光 !wait4 !se !se(Action)雷光 !wait4 !se \c[4]「あっ……\sああぁ……」 !se(Action)雷光 !wait4 !se !se(Action)雷光 !wait4 !se !wait10 !se(Action)雷光 !wait3 !se !se(Action)雷光 !wait3 !se !se(Action)雷光 !wait3 !se !wait60 \c[4]\f[40]「うわぁああぁぁぁーっ!!」 !se(Action)爆発音 !se(Action)ジュゴー @0 !mv !wait10 @401 きゃあっ!? @1 \c[5]「なっ……!?」 \c[2]「リ、リセット!?」 @402 こ、これって……あの時の……!? @1 !se(Action)跳ね \c[5]「ヤ……ヤバいっ!!」 \c[5]「おいっ、みんな早く逃げ……!」 \f[32]\c[4]「ああぁあぁぁぁーっ!!」 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Shooting)撃破C !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー \f[32]\c[5]「ぎゃああぁぁぁーっ!!」 \c[2]「きゃあっ!?」 !wait20 !se(Action)学内歩き !wait6 !se !se(Action)学内歩き !wait6 !se !se(Action)学内歩き !wait6 !se !se(Action)学内歩き !wait6 !se !se(Action)学内歩き !wait6 !se \c[5]「どうしたっ!?」  \c[5]「何の騒ぎだっ!?」 \f[32]\c[4]「いやぁああぁぁぁーっ!!」 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !wait3 !se(Shooting)撃破C !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー \f[32]\c[5]「うわぁああぁぁぁーっ!!」  \c[5]「ぬおぉおおぉぉぉーっ!!」 \f[32]\c[4]「父さぁぁーんっ!!」 @402 み、みんな……消えてく……。 !wait20 @1 あまりに突然で、\r[悲惨,ひさん]な光景……。 目を背けることもできなくて…… ただただ、怖くて震えるばかりだった。 ……\sそして。 !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !wait80 !se(Action)雷光 !wait4 !se !se(Action)雷光 !wait4 !se !wait12 !se(Action)雷光 !wait4 !se !se(Action)雷光 !wait4 !se !se(Action)雷光 !wait4 !se !wait20 \c[4]「……」 !wait40 \c[4]「ねえ……\sさん……」 \f[20]\c[4]「たすけてよ……\sね\n[2]え\n[2]さ\n[2]ん\n[2]…\n[2]…」 \f[16]\c[4]「た\n[2]す\n[2]…\n[2]…\n[2]け\n[2]\n[2]…\n[2]\n[2]…\n[2]\n[2]て\n[2]\n[2]…\n[2]\n[2]…」 !wait60 @0 !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !se(Action)雷光 !se(Action)ジュゴー !se(Action)爆発音 !se(Action)跳ね !se(Shooting)撃破C !wait3 !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !se(Shooting)撃破C !wait3 !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !se(Shooting)撃破C !wait3 !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !se(Shooting)撃破C !wait3 !se(Action)爆発音 !wait160 @402 ……。 !wait60 そんな……。 こんな事って……。 !wait20 @1 ……同じだったんだ。 リセットさんも、私と全く同じ…… 目の前でお父さんを失くしちゃった……。 ……\sううん。 私より……ずっと、ひどいよ……。 @402 ……思い出しちゃったんだ。 私のお父さんが消えちゃった時に、 こんな、悲しい思い出を……。 !wait40 @1 そこから先は、よく覚えてない……。 意識があるような無いような…… 自分が自分じゃなくなっちゃったような、 すごく変な気持ちだった……。 そして、私、気付いたらここに……。 @402 ……分からないよ。 私、一体どうなっちゃったの? なんでリセットさんの記憶なんか……。 @1 もう、頭の中がグチャグチャだよ…… 何もかもが夢か幻みたい……。 私……今、どこにいるの? 何をやってるの……この場所で……。 @402 ……。 !wait60 死んじゃったのかな、私……。 リセットさんが、そうだったように……。 !wait80 @1 \f[20]\c[4]「姉さん……」 @400 ……えっ? !wait20 !se(Action)学内歩き @1 \c[4]「姉さん……どこ行っちゃったの?」 \c[4]「ここ、真っ暗で何もないよ……  \s私……なんでこんな所にいるの?」 \c[4]「ねえ……姉さん……」 @402 ま、まだ、続いてるの……? !wait40 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @1 \c[4]「誰か……誰か、いないの?」 \c[4]「ねえ……お願いだから返事してよ……」 \c[4]「どっかで私のこと見てるんでしょ……  \sイジわるしないで出てきてよ……」 \c[4]「私、なんだってするから……  \sちゃんといい子にしてるから……」 \c[4]「ねえ……\sねえってば……」 \c[4]「……」 !wait60 !se(Action)跳ね \c[4]「ねえ、誰かいるんでしょ!?」 \c[4]「独りぼっちなんてイヤだよっ!!  誰でもいいから出てきてよっ!!」 \f[32]\wx\f[26]\c[4]「誰か……\s\f[32]誰かぁぁぁーっ!!」 @402 ……。 !wait60 @1 誰かに会いたい、その一心だった……。 必死に暗闇の世界を探し回って…… 声も枯れるくらい、いっぱい叫んで……。 それでも、結局……。 !wait80 !se(Action)ドゴン @0 @402 あっ……。 !wait30 @1 \f[20]\c[4]「ねえさん……」 \f[20]\c[4]「……」 \f[20]\c[4]「なんで……なの……?」 \f[20]\c[4]「なんで……私はここにいるの……?」 \f[20]\c[4]「なんで……私だけこうなっちゃったの……?」 \f[20]\c[4]「……」 !wait60 \f[20]\c[4]「ねえ……お願い……」 \f[20]\c[4]「……」 \f[20]\c[4]「おねがい……だから……」 \f[20]\c[4]「イジワルしないで……おしえてよ……」 \f[20]\c[4]「わたしを……たすけてよ……」 \f[20]\c[4]「ねえ……さん……」 \f[20]\c[4]「……」 !wait60 \f[20]\c[4]「うっ……」 \f[20]\c[4]「ぐすっ……ひっく……」 \f[20]\c[4]「な……\sぐすっ……\sなんで……」 \f[20]\c[4]「なんで……\sひっく……\sこんな……」 @402 ……。 !wait60 泣きたくもなるよね……。 ずっと、独りぼっちなんだもん……。 !wait20 @1 真っ暗な世界に白い人影が一つ…… 他には……何も存在しない……。 周りの時間が止まってるようだった…… \sそれでも、私たちの時間は進んでいく……。 彼女の心を……ゆっくり刻みながら……。 !wait100 \c[4]「なんでだろ……」 \c[4]「私だけ……いつも独りぼっち……」 \c[4]「生まれた時からみんなと違ってた……  ずっとずっと変わらなかった……」 \c[4]「なんで……私、こうなんだろ?」 \c[4]「何か悪いことしちゃったのかな……  \s姉さんや父さんの言ったこと、ちゃんと  聞いてたはずなのに……」 \c[4]「……」 \c[4]「だとしたら……私は……」 !wait80 \c[4]「姉さん……」 \c[4]「……」 \c[4]「ねえ……今、どこで何してる?」 \c[4]「また、お昼寝しちゃってるの……  \sみんなに迷惑かけてないよね……」 \c[4]「それとも、お勉強してるのかな……」 \c[4]「……\sうーん、それはないか」 \c[4]「姉さんは姉さんだもんね……  \sいつものように、好きなことやって  楽しんでるのかな……」 !wait80 \c[4]「ねえ、姉さん……」 \c[4]「……\sなんで、助けに来てくれないの?」 \c[4]「私のこと、嫌いになっちゃった?  私、いつも怒ってばかりだったから……」 \c[4]「……」 \c[4]「それとも……助けに来てくれてるのかな?」 \c[4]「実は、どっかに隠れてて……  私が困ってるのを楽しんでるのかも」 \c[4]「ひどいよ、こんな時に仕返しするなんて……」 \c[4]「……」 !wait80 \c[4]「ううん……」 \c[4]「そんな事、あるワケないよね……」 \c[4]「姉さんが来られるはずない……  \s私のこと助けられなかったんだし……」 \c[4]「気付いたら、姉さん、私の前から  いなくなってたんだから……」 \c[4]「……」 !wait80 \c[4]「そうだよ……」 \c[4]「姉さんは姉さん……\s私と違う存在……」 \c[4]「私は、いつだって仲間はずれ……  \s姉さんと一緒にいることもできない……」 \c[4]「姉さん……それを知ってるんだ……」 \c[4]「じゃあ……姉さんが来ないのは……」 !wait80 !bgm @0 \c[4]\f[18]「……私を見捨てたから?」 !wait60 !bgmサスペンス !wait40 @1 \c[4]「……」 !wait60 \c[4]「あはは……」 \c[4]「そっか……そういう事だったんだ」 \c[4]「姉さん、最初から私を助ける気なんて  全然なかったんだね……」 @402 リ、リセットさん……? !wait20 @1 \c[4]「……父さんに言われたの?」 \c[4]「それとも……単なる暇つぶし?」 \c[4]「まあ、どっちも変わらないよね……  \s姉さんにとって、私と一緒にいることは  イヤイヤだったんだから……」 @402 な、何を言ってるの……。 そんな事、あるワケ……。 !se(Action)学内歩き @1 \c[4]「自分勝手なことばかりしてたのも、  それが原因なんでしょ?」 \c[4]「私、姉さんのこと信じてたのにな……  \s見事に裏切られちゃったね……」 !wait60 \c[4]「許さないよ……」 \c[4]「……絶対に許してやるもんか」 \c[4]「姉さんなんて……\s嫌いだ……」 @402 ……。 !wait60 ひどい……。 あんまりだよ、こんなの……。 !wait20 @1 でも、責めることなんてできないよね……。 私にも痛いくらい気持ちが分かる…… \s私があの子でも、きっと、こうなってた……。 私たち……同じなんだから……。 @402 ……。 !wait60 @1 でも……なんでだろ? すごく気持ちは分かるんだけど…… それでも、『違う』って言ってあげたい……。 なんで、そう思っちゃうのかな…… \sもしかして、失くした記憶のせいなの? @402 ……。 !wait60 ダメ……。 やっぱり、何も分からない……。 @1 記憶、ずっと闇に埋もれたままだよ…… この世界と少しも変わらない……。 なのに、なんでこんな気持ちになるの…… \s私の中に何があるっていうの……。 全く同じはずなのに……なんで……。 !wait80 !bgm \c[4]「あっ、そっか……」 @402 ……えっ? @1 \c[4]「……」 !wait40 \c[4]「消しちゃえばいいんだ……」 \c[4]「私には、魔法の力があるんだから……」 !wait20 !bgm../bgs/(環境)心拍 @402 ……っ!? !wait30 !se(Action)学内歩き !wait5 !se @1 \c[4]「なんだ……とっても簡単だね……」 \c[4]「イヤなこと、全部消してなくしちゃおう……」 \c[4]「そうすれば、もう苦しまなくたって  いいんだから……」 @402 や……やめてよ……。 そんな悲しいこと、言わないで……。 !wait20 !se(Action)学内歩き @1 \c[4]「……消してやる」 \c[4]「私を苦しめるモノ……全部消してやる……」 \c[4]「頭の中から、目の前にあるモノまで……  \sなんでもかんでも消してやる……」 \c[4]「そして……\sいつか、姉さんも……」 !se(Action)跳ね @402 イ、イヤ……! やめて……もう、聞きたくない……! こんなの、もう……! !wait40 @1 (頭の中から何かが抜け落ちてく……) \c[4]「存在するからいけないの……」 \f[24]\wx\f[23](心が、少しずつ削り取られてくみたい……) \f[24]\c[4]「存在しなければ誰も苦しまないの……」 \f[24]\wx\f[22](……) \f[24]\c[4]「だから……みんな消えちゃえ……」 \f[24]\wx\f[21](イヤだ……イヤだよ、そんなの……) \f[24]\c[4]「姉さんに関わるモノ全部……」 \f[24]\wx\f[20](私……まだ、消えたくなんてない……) \f[24]\c[4]「私を苦しめるモノ全部……」 \f[24]\wx\f[19](やりたい事、いっぱいあるのに……) \f[24]\c[4]「怒りも、悲しみも、苦しみも……」 \f[24]\wx\f[18](みんな……みんな、忘れたくないよ……) \f[24]\c[4]「みんなまとめて、どっか消えちゃえ……」 \f[24]\wx\f[17](……) \f[24]\c[4]「そして……二度と現れるな……」 \f[24]\wx\f[16](だ……誰か……) \f[24]\c[4]「この世界のように全部消えちゃえ……」 \f[24]\wx\f[15](誰か……私を助けて……) \f[24]\c[4]「全てが消えれば苦しまないんだ……」 \f[24]\wx\f[14](お願い……だから……) \f[24]\c[4]「だから……消えちゃえ……」 \f[24]\wx\f[13](だれ…か……たすけ…て……) \f[26]\c[4]「みんな……消えちゃえっ!」 \f[24]\wx\f[12](だれ……か……) \f[28]\c[4]「消えちゃえっ! 消えちゃえっ!」 \f[24]\wx\f[11](た…す……) \f[30]\c[4]「消えちゃえっ!!」 !bgm \m[88]\f[30]\c[4]「消え……」\m[0]\n[2]\n[2]\n[2] \f[40]\c[0]「セ\n[2]\n[2]\n[2]トォオオォォォーッ!!」 \f[16](……\sえっ?) !wait35 !se(Action)ミス @0 !mv !wait10 !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破A !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C !se(Action)爆発音 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Shooting)撃破A !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C !se(Action)爆発音 !wait1 !se(Shooting)撃破A !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C !se(Action)爆発音 !wait1 !se(Shooting)撃破A !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C !se(Action)爆発音 !wait160 !se(Action)バリア音 @1 ピシッ…… @402 ……っ! !wait20 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)バリア音 !wait12 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)バリア音 !wait40 !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破A !se(Shooting)撃破B !se(Shooting)撃破C @0 !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !wait100 @402 ……。 !wait60 こ……これは……。 !wait40 @1 「はあっ……はあっ……はあっ……」 @400 あっ……。 !wait20 @130 ……っ! @1 ウ、ウソ……。 この人……まさか……。 @402 ……。 @130 ……。 !wait40 セト……? @402 ……。 !wait60 シ……。 シシト……\sさん……? @130 ……。 !wait60 @131 ……\sふうっ。 そっか……無事だったんだね……。 ……。 !wait60 @134 \f[18]\n[2]\n[2]\n[2]\n[2]よ\n[2]か\n[2]っ\n[2]…\n[2]…\n[2]た\n[2]…\n[2]…\n[2]。 !wait40 !se(Action)ドゴン @0 !mv @400 ……っ! @402 シ……シシトさん!? !wait15 !se(Action)バリア音 @0 \c[4]「助かってくれて……ホントによかった……」 !wait5 @400 ……っ! !wait30 !bgm../bgs/(環境)心拍 @0 \c[5]「あら───ちょうど良かったわ」 \c[5]「ほらこちら───だったでしょ?」 \c[2]「……えっ?」 \c[4]「……?」 \c[4]「あ、セトか」 \c[2]「え……じゃあこれが───」 !wait10 !mv住宅地 !wait2 !mvnil !wait20 @402 ……えっ? !wait20 @0 \c[1]「よし、着いたぜ」 \c[4]「やれやれ、ホントに来てしまった……」 \c[2]「すごい音ですね……」 \c[1]「───なんて、いつもこんなだぜ」 \c[4]「……で、どうしてここに連れて来たの?」 \c[4]「まさか……時間ギリギリまで遊ぶ気?」 \c[1]「ま、それも悪くは無いんだけどな……」 \c[1]「今日の目的は……こいつさ」 \c[4]「……えっ?」 \c[2]「これって……プリク───」 !wait10 !mvゲームセンター !wait2 !mvnil !wait20 @402 うっ……。 !wait20 @0 \c[5]「犬山さんってさ、やっぱり変わってるよね」 \c[5]「そうだね、めっちゃ頭いいけど  なんか素っ気ないし……」 \c[5]「半分日本人じゃないもんな……」 \c[5]「俺たちなんかとは違うんだって  思ってるんじゃねーの?」 \c[5]「住んでる世界が違うって感じ?」 \c[5]「あー、そんな感じかも……」 \c[5]「私、実は魔法の国からやってきました!  とかだったりして……」 \c[5]「あははっ、それサイコー!」 \c[5]「ちょっと、あんまり大きな声出すと───」 !wait10 !mv1F廊下 !wait2 !mvnil !wait20 @402 うっ……うあっ……。 !wait20 @0 \c[2]「ハ……ハサミ……?」 \c[5]「ただのハサミじゃねぇぜ……」 \c[5]「これはな……"ヘアカット専用"のハサミだ」 \c[2]「ま……まさかっ!?」 \c[5]「ああ、そうだ」 \c[5]「貧乏暮らしだと、床屋代だって  バカにならねぇだろ?」 \c[5]「だから……俺たちが無料でカットしてやるぜ」 \c[2]「そ……そんな……」 \c[5]「それだけじゃないわよ」 \c[5]「私からは、こんな物も用意してあるの……」 \c[2]「……っ!」 \c[5]「ふふっ、いい反応ね……」 \c[5]「これ……何か分かる?」 \c[2]「そ、それは……」 \c[5]「白髪染め用の染毛剤……」 \c[5]「優等生がそんな髪じゃ示しつかないから……  これ使って黒く染め直してあげるわ……」 \c[2]「ウ、ウソ……」 !wait10 !mv薙島高校 !wait2 !mvnil !wait20 @402 あっ……ああぁ……。 !wait20 @0 \c[2]「ご……ごめんなさいっ!」 \c[2]「せっかく助けてもらったのに、私ったら、  いきなり泣いちゃうなんて……」 \c[4]「あ、いや……謝らなくていいよ」 \c[4]「それに……泣いたらスッキリしたでしょ?」 \c[2]「あっ……」 \c[2]「……」 \c[2]「は、はい……」 \c[2]「ありがとう……ございます……」 \c[4]「まあ……僕、何もやってないんだけどね」 \c[4]「事情はよく分からないけど、これで全て  解決したワケでもないだろうし……」 \c[2]「あっ……」 \c[4]「だからさ……もし、また何かあったら  遠慮なく言っていいからね?」 \c[4]「僕でよければ力になるから……」 \c[2]「えっ……そ、そんな……」 \c[4]「ま、どうするかは君が決めていいからね」 \c[4]「僕、見ての通り頼りなさそうだし……」 \c[2]「そ……そんな事ありませんっ!」 \c[2]「その時は……よろしくお願いします!」 \c[4]「うん、分かった」 \c[2]「……」 \c[2]「えーと……」 \c[4]「ちなみに……君、名前は?」 \c[2]「あっ、その……」 \c[2]「私、1年生の犬山セトって言います」 \c[4]「ああ、やっぱり、1年生だったんだ」 \c[4]「見たことなくて当然だよね……」 \c[2]「えっ……?」 \c[2]「じゃあ……あなたは……」 \c[4]「あ、ごめん……まだ言ってなかったね」 !wait40 !bgm !wait60 \c[4]「僕は……\s2年生の村上シシト」 \c[4]「君の、1個上の先輩だよ……」 \c[2]「……」 !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !wait80 シ\n[2]\n[2]シ\n[2]\n[2]ト\n[2]\n[2]…\n[2]\n[2]…\n[2]\n[2]\n[2]\n[2]\n[2]\n[2]せ\n[2]\n[2]ん\n[2]\n[2]\n[2]\n[2]ぱ\n[2]\n[2]い\n[2]\n[2]…\n[2]\n[2]…\n[2]\n[2]? !wait60 !se(Shooting)レーザー !mv住宅地 !wait10 !se(Shooting)レーザー !mvゲームセンター !wait10 !se(Shooting)レーザー !mvショッピング街 !wait10 !se(Shooting)レーザー !mv301教室 !wait8 !se(Shooting)レーザー !mvマンション街 !wait8 !se(Shooting)レーザー !mvトイレ !wait6 !se(Shooting)レーザー !mv倉庫街 !wait6 !se(Shooting)レーザー !mvコンビニ !wait4 !se(Shooting)レーザー !mv海岸公園 !wait4 !se(Shooting)レーザー !mv1F廊下 !wait2 !se(Shooting)レーザー !mv第4区駅 !wait2 !se(Shooting)レーザー !mv塾の教室 !se(Shooting)レーザー !mv全体マップ !se(Shooting)レーザー !mv倉庫内部 !se(Shooting)レーザー !mv保健室 !se(Shooting)レーザー !mv自宅 !se(Shooting)レーザー !mv中央公園 !se(Shooting)レーザー !mvシシトの部屋 !se(Shooting)レーザー !mv薙島高校 !wait20 !se(Shooting)レーザー !se(Action)ジュゴー !se(Action)シュイーン !mvnil !wait160 そっか……これだったんだ……。 あの子と私の決定的な違い…… 私が、あの子にならなかった理由……。 私……独りぼっちじゃなかった……。 ずっと仲間はずれな毎日で…… 辛くて、悲しくて、苦しかったけど……。 私には、心が押し潰されそうになった時…… \sいつだって、手を差し伸べてくれた 大切な人がいたんだから……。 !wait100 \f[22]Silhouette Extra Tale 裏終章 \s\f[40]夢見る少女 \s\m[46]\f[32]-Reset- !se(System)キー3 !wait20